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2007年3月11日 (日)

羽田空港・新滑走路&新管制システム

昨日、羽田空港に関するニュースが2件ありました。

羽田空港4本目の滑走路、国交省が3月下旬着工へ

 東京・羽田空港の4本目の滑走路(長さ2500メートル)について、国土交通省は、今月下旬に着工する方針を固めた。

 埋め立て工事を伴うため、千葉県内の関係漁協との漁業補償交渉が難航していたが、ようやくほとんどの漁協との間で合意の見通しがつき、着工の環境はほぼ整ったと判断。残る一部漁協の対応を見極めた上で、近く正式に表明する。

これにより、「年間発着能力」は28.5万回から40.7万回まで引き上げられ、国内線については発着枠の増加により現在より飛行機の小型化、多路線化や多頻度化が可能となるはずですが・・・法制上、平行でない滑走路の場合は効率的な離発着許可の発出が出来なくなる上に、D滑走路から北東向きに離陸する機とC滑走路へ北西向きに着陸する機との干渉も問題視されており、思い通りの発着能力が発揮出来るのかは疑問として残りますね。

羽田に新管制システム 便名・位置正確に 滑走路新設で

 羽田空港に09年末の供用開始を目標にして4本目の滑走路が新設されるのに伴い、国土交通省は、空港内を移動する航空機の位置や便名を航空管制官が正確につかみ、ミスを防ぐ新システムを整備する。発着能力が現在の約1.4倍の年間約40.7万回に増え、管制官が処理する航空機も増えるのに対応するためだ。

新しく作られるD滑走路は現在の管制塔からかなり離れており(約4km)、現在の管制塔から管制官が目視でD滑走路上の機体を確認する事が出来ません。
そこで新たに現在の管制塔の南東側に、世界で3番目の高さとなる116mの新管制塔を建設する事が決定されました。
これにより、現在の管制塔は供用開始からわずか10数年で廃止される事になるが、発着能力増大に伴いグランドコントロールだけでは対処飽和になる可能性が出てくる事から、既存の管制塔の有効利用としてグランドコントロールとは別にエプロン地区のみを管制する「ランプ・コントロール」導入が考えられれているみたいです。

Haneda_d_rwy

【D滑走路の工事設計書から抜粋】

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